2008年3月6日木曜日

時空超えネットの上のクラスター

日本の技術、その技術を有する企業は、その企業が立地する”場所”の制約から解き放たれた時、活躍できる可能性は飛躍的に増大する。 地方の活性化の議論と共に構想されることが多い企業誘致や産業クラスタプロジェクトだが、そろそろネットワークの上での産業クラスタを構想しても良い時機に来ているのではないか。 

1990年代インターネットが急速に成長し始めた頃、インターネットは時空を超えたコミュニケーションを可能にするといわれた。 何時でも、何処でも、誰とでも、相手のいる場所が何処であろうと会話が出来る、会議が出来るそれも従来と同様、同じ部屋でのミーティングと余り違いを感じることなしに。 そして現在、ブロードバンド(広帯域)通信ネットワーク環境の普及に伴い、そのネットワーク上の世界、インターネットは我々の日常活動の場として大きな位置を占めるようになった。 このネットワーク上の”場”を”仮想空間”と呼ぶこともあるが、”仮想”というとなにやら実態から離れて嘘くさくなる。 素直に”ネット空間”とでも呼んでみたら良いのだろう。 

この時空を超えることを可能にするネットワーク空間を想定したとき、単なる広大な広がりのある新世界や新市場という意味合いだけではなく、異分野や異国間の複合的な協調による新たな応用技術や産業構造が生まれるのではないかと思う。 

ネットワーク上の産業クラスタを実現するには、個々の企業側からのいわば草の根的な自律集結型と行政などが場を提供し参加を募る方式そして、その両社の中間的なアプローチに大別されるのだろう。 ネット空間を現実の世界として企業活動に取り入れる意識の醸成と共有をスピード感を持って行うには、恐らく、この中間的なアプローチが、最適且つ最速かも知れない。 ”世界”市場に於ける国際協調や協業には言語の壁も取り払う必要は有るが、それを克服するべき現実課題の一つとして明確に位置づけたときに自ずと解決策は生まれてくる。 

ネット空間上の産業クラスタ、いや、クラスタというより人間の神経構造に近い産業構造があっても良いし、実現可能な時期に来ているのではないかと思うのだが。

3/6/08

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