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電話線

多くの技術分野同様、この半世紀の間の通信ネットワーク技術は長足の進化を遂げた。 電気通信技術というと堅苦しいが、我々が日常的に使う電話、その電話機に送りこまれた音声が相手の受話器に音となって伝わる過程は大きく変化した。 

半世紀以上前、電話をかけるには、自分の所の電話線(銅線)が繋がっている最寄りの電話局を呼び出し、”電話交換手”に相手の電話線が繋がっている電話局を経由して相手の電話機につなげてもらう手順を経てようやく相手と話すことが出来た。 

現代は、通常電話をかける過程で電話交換手は介在せず、代わりに高度な機能を有する電話交換機というコンピュータがその役割を果たす。 現在日本に於ける電話交換機はすべてディジタル化されていて、従来の電話線を取り換えること無く、同じ電話線の上にディジタル化された信号(音声、データ、映像など)を一方から他方へ送ることを可能(ISDNサービス)とし、電話線の持つ意味を大幅に変えた。 

最近は、従来の電話線を取り換えることなく、音声は電話交換機をそしてデータや映像は別のルートを経由する技術(ADS)が登場しいわゆるブロードバンド時代の幕開けとなる。 今や、光ケーブルの敷設が普及しハイビジョンテレビ映像さえも一本の光ケーブルで運ばれることを可能とし、音声をもデータ化することにより従来型電話交換機を介さずに相手と会話出来る(パソコンにマイクとヘッドセットを差し込んで相手と会話できるSkype等が一つの例)様になってきている。

無線の領域でも、3G携帯から次世代携帯への移行が計画されており、又、一時騒がれたホットスポットに代表される無線データ通信手段の更なる発展とともに、高度な無線通信網が形成されようとしており、其の利用の多様化への潜在性は測り知れぬほど大きなものとなる。 

一本の電話線に様々な情報が重畳するようになり、従来の銅製電話ケーブルが光ケーブルに進化、そしてそこへ無線が融合するというと、小難しい話になるが、電話線は最早音声会話だけの為ではなく、日常生活に於ける我々の視聴覚神経の一部になりつつある。

7/20/09

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