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旅客機の中でインターネット

昨年夏、発表された飛行機内でのインターネットアクセスサービス、いよいよ今夏より商用開始されるようだ。  ユニークなのは、通信衛星ではなく、米国を92のセルに分けて、そこに立つアンテナとの間で信号をやり取りする事。 飛行機内には通常のWiFi環境が整えられるため、接続の為の特別機器は不要で、定額アクセスチャージを払うだけで良いとの事。 ”aircell”という会社が提供する”Gogo”というサービス。 時間を惜しんで仕事をするビジネスマンには、とても便利だが、同じ忙しい仕事人間でも飛行機の中は、唯一の休息場所と心得ていた人々にとっては果たしてどうか。  嘗て一緒に仕事をしていた同僚で、一年中飛行機で世界を飛び廻わり、「俺の事務所は飛行機の中」と豪語していた人がいるが、このような人々には、たまらなく嬉しい話だろう。 Gogoサービスは当然ながら、データのみでインターネット電話などの音声通信は出来ないように仕込んであるとの事。 当面は米国内だけで利用できるサービスだそうだが、何れはカナダ、メキシコにも拡張されるらしい。 果たして、日本国内線にもこのようなサービスが出てくるのだろうか。 6/20/08

ニュース専門テレビチャネルの可能性?

時折、最新のニュースを見たくなりテレビのスイッチを入れても地上波のテレビやBSは何れの局もニュース時間でなく、已む無くCNNを見る事がある。 昨夜も8時頃CNNを見ていたらミャンマーの大災害のニュース映像を克明に報道していた。  野球やバラエティー番組満載の日本のテレビ局からではなくCNNから情報を得るのも奇妙な気分だ。 日本も一局くらい英語の同時通訳つきのニュース専門チャネルが有っても良いのではないか。 TBSやテレビ朝日等は、一応テレビ専門チャネルを持っているが、新しいニュースの差し替え頻度は余り高くは無く、これら専門チャネルにおいても、野球中継をしていりこともある。  野球中継といえば、NHKは地上波、衛星合わせて5つのテレビチャネルを持っているが、時折、地上波と衛星を1チャネルづつ使ってプロ野球中継放送をしている。 延長戦となれば試合が終わるまでやっている。 民間放送は、スポンサーから保証されている時間枠無いだけで放送し試合途中でも番組を中継を打ち切る事が多いように思うのだが。 我々日本国民全員が野球ファンという事ではないのだが・・・ そういえば、26-27年前に米国出張したとき、ホテルのテレビでCNNが、ニュース報道に特化して世界の出来事を即時性をもって伝えている事に大変感銘した記憶がある。 日本版CNNは、未だに現れていない。  久しぶりにブログを書くが今日のは一寸愚痴っぽくなってしまった。 5/8/08

日本発、協業支持基盤の可能性

先日産経新聞に、着用したままシャワーで洗濯できる背広用生地の話が出ていたが、ある種典型的な日本的な技術なのかなと感想を持った。 これに限らず、物を細やかな神経と集中力で物をつくり改良を加えてゆく才能は誇るべきものがあるかと思う。 ソフトの分野でも、日本人の若者が開発し、他の開発者にもオープンにしているRubbyという、プログラム言語が静かなに世界の支持者を集めていると言う話も有る。 スピーカのように電気信号を振動に変換して音にする事が出来るならば、音や振動を電気に変えられるはずと、幼い頃からのアイディアを暖め大学で反対を押し切って研究を続け、ついにその技術で起業し日米で注目を集める27歳の若者もいる・・・日本も決して捨てたものではないと思う。 公文俊平氏は、新たな大衆が出現しつつあると言われる。 智民と言う言葉をお使いになり、CANフォーラムなどで率先してネットワーク社会、高度IT化社会の人や組織のありようを示され、『智民アクティビスト』を支援されてこられた公文氏ならではの視点、まさにその通りだと思う。  他方、青色LEDを開発された中村氏が米国へ脱出された事に見られるように、日本には新しい革新的なことを評価するシステムが欠落しているように感じる。 価値あるものを自ら評価したがらず、それを支える仕組みや情報発信も脆弱、”奥ゆかしい日本人は国際的に通用する美徳”などと言っていられる内は良いのだが。 良いものを評価し、世界へ発信してゆくそこに、新たな技術の融合も生まれてくる。 日本には、トヨタ、任天堂、ソニー、パナソニックなどの大手企業を持ち出すまでもなく、個々に優れた、光る技術がたくさん埋もれている。 これらの技術を、アイディアをきちんと評価して、ネットワーク技術を駆使して公開し、ネットワーク上での協業ひいては新たな技術を創造する流れを作り出す、前にも書いたがネットワーク上のクラスタを世界規模で可能とする、そのような支持基盤、インフラ作りを、日本ならできる、そのイニシアティブを今なら未だ取れうと思うのだが。 4/19/08

即時性実現するかコンテンツ配信

高速インターネットが普及するにつれて、動画配信をするサイトの数も急激に増えているが、画像のダウンロードに時間がかかったり、視聴中に映像が途切れたり、映像が不鮮明であったりと、居間でデジタルテレビ放送を見るような満足感は得られない事が多いが、技術は着実に進歩しており、インターネットで、従来のテレビと同質の映像を楽しむ事が出来るようになりそうだ。 2006年に創業、米国カリフォルニア州に本拠地を置く、 BitGravity というコンテンツ配信ネットワーク(CDN)事業者は、オンデマンドで高品質なビデオ映像や生番組さえも、インターネットで遅延無く提供するとのこと。 昨年秋から本格的なサービス提供を開始し、既に50社程の顧客にサービスを提供、3月20日にはインドのTata Communicationsと提携したとのことで、国際展開も積極的。  CDNは、通常一般利用者には見えないが、インターネット上のビデオ映像を違和感無く、いつの間にか通常のテレビ放送画像の如く見ている、そんな日も近い。 3/26/08

メモ取る音採るスマートペン

紙に書いた物を、そのまま手間をかけずにディジタル媒体へ記録する事を可能にする所謂ディジタルペンが、市場に現れて久しく、多くの企業のシステムにも取り入れられているが、会議やインタビュー或いは教室の講義などで、ノートをとりながら、話の内容を録音してしまう機能を持っている”スマートペン”がある。 このペンをスマートペンと呼ぶ理由は、Samsung ARM9 (32bit, 150MHz)プロセッサーを備えており、小さなコンピュータともいえる機能を有し高度な機能を実現しているからだろう。 例えば、利用者が紙上に書いた英語の単語を、スペイン語、中国語或いはアラビア語などの訳語表示で見る事ができ、更に音声で聞くことも出来る。 ノートのページ上に書き留めた単語を、ペンで触れるだけで、その時の話を音声で再生できる。 音声収録の為の高感度マイクも当然ペンに内蔵されていて、多少離れているところで話している声もきちんと取り込めるそうだ。 又、デスクトップPCやノートPCにUSB接続されたペン置きに差し込むことにより、PC上にファイル保存して後でキーワード検索することを可能とし、インターネットを通じて友人に情報を友人や、仕事仲間、家族などに送ることも出来るとのこと。 大きさは、少し大きめの万年筆程度で、重さ36g、リチウム電池内蔵(300mAH)で米国での値段も149ドルー200ドルと手頃。 記録用紙は専用のノートが必要ではある。  製品名はPulse Smartpen、 Livescribe Inc . の製品だ。  このペンは、今後色々な利用方法が考えられることから、ソフトウェア開発キットを公開するとしている。 米国で3月から発売予定とのことだが、是非共、日本語対応製品の発売を期待したい。  百聞は一見にしかず、Pulse Smartpenを開発した会社のCEOが、CNET.comのインタビューに応えて、製品説明をしている動画像をここに貼り付けておこう。  3/15/08

起業家支援インフラ

米国には起業家支援の仕組みがしっかりと根付いていることは、良く指摘されるところだ。 数多くあるベンチャーキャピタル、小さな企業をも紹介する膨大な数の企業を掲載するポータルサイト、新たな技術や企業を適正な基準に基いて評価する組織(例えば ガイドワイヤグループ )や、新しい技術の発表の場を提供するイベント企業(例えば DEMO )などなど。 これらの組織は何れも民間事業である処に、米国の支援組織が如何にしっかりと社会構造の中に組み込まれているかを物語る。 さて、わが国日本は。 論を待たない。 3/12/08

新手の電話サービス - GotVmail

外出が多く何もかも独りでこなさなければならない個人事業者やSOHO(Small Office Home Office)事業者、小規模事業者には、電話受信管理は結構悩ましい。 自分が何処にいても、きちんと電話を受け付ける、内線電話番号に転送待ち時間などに音楽を流す、電話にどうしても出られないときには留守電にメッセージを吹き込んでもらいそれをあとで聴く、留守電はMP3の音声パッケージとしてメールの添付として、ファックスはPDFのテキストに変換されたメッセジとして、共にPCや携帯端末で聴いたり読み出したりしたい。 従業員同士の内線通話や、内線電話転送も可能としたい。 中・大規模企業が所有する私設構内電話のような働きぶり、或いはそれ以上の機能を必要とするのは実は、個人事業者や小規模事業者だろう。 この様な電話サービスを、安価で提供する会社が米国に出現、今脚光を浴びている。 このサービスを受ける為の機器は一切不要で、固定電話端末、携帯電話端末、IP電話端末など、現在使用している端末をそのまま使用し、利用時間ごとに定められた固定料金を支払うだけで良いそうだ。 初期費用として数十ドルと月額最小単位固定料金9.95ドルで、内線番号5つが付与され、着信払い番号(800番つまり日本に於ける0120番に相当)の付与も可能だそうだ。 個人事業者から従業員50人位の規模の企業を対象にサービスを提供するこの会社( GotVmail Communications L.L.C. ) は、2003年に設立されマサチューセッツ州に本拠を構える。 その創業者達は今や若手企業家として多くのメディアで紹介され注目を集める。 既存の通信ネットワーク基盤を利用する所謂VNO(Virtual Network Operator)の一つの形態だが、日本でも十分成立しうる事業であるように思う。 3/6/08