暖かい秋も昨日で終わりを告げたのか、今日は、“ようやく”平年並みの気温のようだ。 それにしても、今年の夏は耐えられぬほどの暑さだったが、11月になっても春のような暖かさが続いた。 そのためか、木々の紅葉も遅く先週信州の山々が未だ彩られていた。 東京都内の銀杏が黄色く染まるのもこれからが本番といった感じであろうか。 木々の紅葉時期にも地球温暖化の影響が出ているのだろう。 その内、美しい彩の木の葉を楽しめる地域も狭まってくるのかもしれない。
今年の夏も暑かった・・・ 「今年の通年平均気温は過去最高」という台詞・・・ここ数年毎年のように言われるようになりました。今年も連日猛烈に暑い日が続き、9月に入っても未だ続いています。このままでは、2015年のCOP21パリ協定で示された「世界の平均気温の上昇を産業革命以前に比べて2℃より十 分低く保ち、1.5℃に抑える努力をするという目標」温度を超えてしまうのは目前のように思います。 気候変動対策を現状のペースで進めると・・・ 今週火曜日(2024年9月10日)NHKのテレビ番組「クローズアップ現代」を見ていたところ、気候変動に対する対応が現状のペースで推移した場合、暑さの影響で亡くなる人の増加率が、今世紀半ばには千葉、神奈川や中部地方や四国、九州北部などで3倍となり、それ以外のほとんどの地域でも2倍、鹿児島では4倍となり、更に今世紀末には、上述とほぼ同じ地域で夫々4倍、5倍、鹿児島では10倍となるという予測データ(詳しくは 此方 )が示されていました。気候変動による温暖化や熱波により死亡する人の増加率上昇リスクの予測データを目の前にして、これまで個人や個々の企業などの個別努力にゆだねられていた温暖化適応策・緩和策も、その取り組み方を変えて行政・民間・市町村民全体を巻き込んだ新たな仕組みを早急に構築し速度を上げて取り組んでいかなばならないと痛感します。 何をすればよいのだろう・・・ 海外の事例では・・・ 暑さをしのぐ対策としては、住居の断熱性向上、日陰づくりやミストシャワー設備、庭や垣根の緑化、個々人のベースでは日傘や帽子、風通しの良い衣料品、冷却ファン付き作業着、冷氷水携帯などの温暖化適応策、そして、東京都が推進している新築家屋の太陽光電池パネルを屋根に据え付けることの義務化で温暖化ガス排出を抑えるという温暖化緩和策などがありますが、もっとペースを上げて、システマティックに対応する必要があることが自ずと分かってきます。その手法の具体例として、先のNHKの番組で取り上げていた海外事例ですが、3年前に米国南部フロリダ州のある自治体でCHO(Chief Heat Officer 熱波対策最高責任者)という役割が設けられたそうです。そのCHOは、気候変動対策の戦略を策定した上で行政とNPOなどの民間を巻き込み具体的な対策を講じていくことが期待されているそうです。...
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