予てより理論的には可能とされていた無線電気エネルギー伝送(wireless energy transfer)技術を、2007年に米国マサチューセッツ工科大学の6人のチームが実際に60ワットの電球を光らせて見せることで、具体化の可能性を世に示した。
この技術をさらに進化させて、電源や音声信号用のケーブルに接続されていないスピーカーから、音を再生するという技術を、インテルが開発デモをしている。 ここに、その映像をインテル社のサイトから借用した。
ここでは、無線共振エネルギーリンク(Wireless Resonant Energy Link-WREL)と呼んでいるが、特定周波数で共振をさせるために、他へ障害を与えるような影響は殆んどないとのこと。
この映像を見ていると、6-7年前に、iPod用の小さなアンテナ兼発信装置、iTripに接した時に受けたと同様の衝撃を受ける。 iTripは既に良く知られているように、iPodに収録した音を一般のFM受信機で受信・再生可能にする、いわば”超ミニどこでもFMステレオ送信機”である。
上述のWRELが、実用商品として登場する時期は全く分からないが、電源もケーブルもない離れた所にあるスピーカから音を出させるだけではなく、ノートパソコンや、携帯電話も充電器に接続せずとも無線充電できるようなことになるのかもしれない。 多様な用途がありそうだ。
7/12/09
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